モロッコ旅行記2018*7 [ フェズ、セラミック博物館やタンネリなど ]

2018年10月3日

フェズの朝。昨日は真っ暗でぼんやりとしか見えていなかったのですが、朝の光に照らされた装飾の美しさに改めて感動するのでした。
イスラム的な幾何学文様の彫刻や、くるくるとしたデザインが可愛い鉄格子はどれも手が込んでいます。鉄格子のこのデザインはヨーロッパ的な気もしますが、どうなんでしょうね?モロッコの建物の窓にはかなりの頻度で使われています。南から海を渡ればすぐスペインなので、ヨーロッパのエッセンスが程よく取り入れられているところも、モロッコスタイルの魅力の一つかもしれません。

さて、本日のスケジュール。

フェズは職人の街で、古くからモザイクタイルや革製品、金属の加工等が盛んだそうです。というわけで、おもな訪問場所はこちらです↓

目次

フェズの観光スポット

Art Naji アート・ナジ - tripadvisor
(セラミック工場)

タンネリ - tripadvisor
(革なめし工場)

タンネリは行く前から調べていて、特に楽しみにしていた場所👀✨
これらを巡る合間で、現地ガイドさんにフェズ旧市街を案内してもらいました。

Art Naji アート ナジ / セラミック工場 

まずセラミック工場。フェズの郊外にあります。

日本のテレビ取材もあったり、観光地としては定番となっていて、日本語を話せるスタッフさんもいるので、説明をしっかり聞けるのは有難かったです。

ろくろでタジン鍋を作っているところだそうです。

この薄紫の絵付けが焼くときれいな藍色になります。

こちらはモザイクタイルを作っている方々です。星型やひし形など、細かい形を全て手彫りしています・・・!果てしない〜!

先ほどのタイルでテーブルトップを作っているところです。裏返して配置して、モルタルを流して固めるそうです。この状態だと色がわからないので、途中で分からなくなったらおしまいだよ、と言っていました。
完成するまでドキドキですね!

完成したテーブルがたくさん中庭に置いてありました〜✨素敵!どれも可愛い!ブラックアイアンの脚とカラフルタイルが独特ですよね。

噴水やミラーや椅子などもありました。壁付けの噴水は特にモロッコらしさがあります。

↑こちら、お土産に購入しました💓直径35cmくらいの小さなテーブル。それでも鉄とタイルとモルタルなので結構重たいですが、天板と脚はバラして、脚は折り畳むことができるので、トランクに入れられる!

色合いも素敵だし、中央のハートのようなモチーフや、クルッとなった脚も良い〜。

最初、脚の上に天板が乗っかるだけの不安定な作りだったのですが、天板にジョイントを溶接してあげるよ〜と言ってくれました。加工して夕方ホテルに持ってきてくれたのですが、あとで見てみたら思っていた形ではなく・・・使えないことはないから良いのだけど、ちょっとモヤモヤ。まぁこれも旅の思い出ということで。

ショップもあって、タジン鍋やお皿やタイルなどを買うことができます。

私たちはテーブルの他に、タジン鍋とグラタン皿と、小さなお皿を買いました✨ところが、ここにある陶器のタジン鍋は、直火がダメなようです。帰国してさっそく温野菜を作ろうと試みたのですが、案の定ヒビが入ってしまいました😭悲しい〜😭牛乳で煮たりしてヒビから水が漏れるのは防ぐことができましたが、今後は盛り付け用に使ったほうがよさそうです。

お店の人には直火OKと言われたのですが・・・使い方が問題だったのでしょうか?もはや確認することはできず。たとえ店員さんでも、言われたことを鵜呑みにしてはいけません😞笑

いまや使うのが怖くて戸棚の奥に大切にしまっています。笑

Art Naji
場所:Art Naji, 20, Quartier Industriel Ain Nokbi 30120 Fez Morocco
公式サイト:http://www.artnaji.com/en/

Dar Batha Museum ダー バサ博物館

さて、お次は新市街にある博物館、Dar Batha Museumを訪問しました。こちらも立派なリアドで、歴史的な所蔵品が展示されています。解説はほぼフランス語しかなく、さっぱり分からなかったのでただただ綺麗な建物を見て楽しみました。笑

とても広い敷地です。あまり人気がないのか、人は少なく静かです。かえってのんびり過ごせるから良いかもしれません。

ネコもまったりしています。警備員さんもネコと遊んでいて、ここではゆっくりとした時間が流れています😌🍀気候は暑いですがカラッとしてるので、ベタベタしなくて気持ちいいです。

日本の夏はベタベタしてしょっちゅうシャワー浴びたくなりますよね〜。

Dar Batha Museum
場所:Oued Fejjaline، 5 Ave du Batha, Fes, モロッコ
公式サイト:http://www.fnm.ma/musee-dar-si-said-de-marrakech/

タンネリ / 革なめし工場

 そしてここ、タンネリです。タンネリは革なめしの工房で、皮剥、洗浄、消毒、染色の一通りを行っているそうです。この工房の作りが独特なので、観光地として有名になっています。

いびつな槽が並んでいて、たくさんの革が積まれた脇でせっせと作業をしています。左側の白っぽい槽では消毒や臭い消し右側の茶色っぽい槽は一見同じ色に見えますが、様々な色で染色が行われています。こんな原始的な手法は見たことない光景で、すごく面白かったです。ずっと炎天下で仕事していて、とても大変そう。

そのすぐ脇の川では剥いだばかりの革を洗っていたりして、なかなかワイルドな現場でした。

消毒には鳥の糞を使うらしいです。オーガニック!その消毒液の匂いや革の匂いなどが混ざり合い、独特な匂い・・・というか臭いです!客にはミントが渡され、鼻にあてながら見学します🌱🌱🌱

見学する場所は何箇所かあるみたいですが、ここがどこだったのかちゃんと確認せずドライバーさんに連れてかれるがままに到着。キャッチも多くあるみたいですが、中には悪質なものもあるみたいなので、トラブルを避けるためには事前に予約して行ったほうがいいと思います。

(ネットで調べた情報では、変な場所へ連れて行かれてぼったくられた、などという事例がありました。)

私たちは無知で無防備なまま飛び込んだ割には、ドライバーさんのお陰で何事もなくここまで来られて完全に油断しまくりだったと思います。

こんなかんじでベランダから見学することができます。

街中にこういう場所があるのは珍しいのではないでしょうか。タンネリはフェズに行ったら絶対に見に行ったほうがいいと思います。

下の階はショップになっていて、服やバッグやバブーシュやプーフなどなど、ずらりと並んでいます。お店の人はかなりの熱で売ろうとしてきます。笑 なので、こちらはその圧に負けずに、冷静にじっくり悩んで買い物をしなくてはなりません。

デザインはコッテコテな癖の強いものが多いですが、じっくり探せばお気に入りに出会えるかもしれません💓

私たちは、選りすぐりのプーフとバブーシュを、そして夫はジャケットを購入しました。先が尖ったバブーシュは日本ではなかなか見ないデザインなので、お土産にいいですよと言われたのでそうしました。とてもお気に入りです💓

値段としては、激安ではないですが、日本で買う廉価なものより質が良くリーズナブルな気がしています。流行を意識したかんじがなく、”本物”ってかんじです、たぶん。

お土産って、どのタイミングでどのくらい買うか本当に迷いませんか?あとでもっと良いものが見つかるかもしれないと思って見逃すと、やっぱり前のところで買えば良かったと思うこともあるし、もっと沢山買っておけば良かったと思うこともあるし・・・。

ビビッときたら買っとけ!ってことですよね!

フェズは職人の街。比較的質の良いものが多いと思います。お土産買うにはもってこいな場所なのではないでしょうか✨

Tannery
タンネリの盛んなエリア。見学地はガイドさんなどに聞いてみましょう。

フェズで購入したお土産はこちらの記事にまとめています↓(購入場所や価格など)

次回は旧市街などの散策レポートをしたいと思います😊

※この記事は、2018年10月に行ったモロッコ旅行記です。

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この記事を書いた人

インテリアコーディネーター/テキスタイルデザイナー。多摩美術大学卒、インテリアとテキスタイル関係の職歴があり、インテリアコーディネーター資格保有。日々の暮らしの充実、理想のインテリアの追求を生きがいにしています。

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