表も裏も美しいフェズ刺繍【おすすめ教本とクッションカバー作り】

こんにちは。

今日はとっても素敵なモロッコの伝統刺繍、「フェズ刺繍」についてのお話です。

目次

フェズ刺繍とは?【モロッコ・フェズ地方の伝統刺繍】

フェズ刺繍

モロッコのフェズ地方で見られる伝統的な刺繍で、美しいアラビア風の幾何学文様です。また、表裏が同じ模様になっていることも大きな特徴です。

上の写真はモロッコ旅行に行った時に撮ったもの。白地に赤いフェズ刺繍が入ったテーブルクロスがとっても素敵でした。

幾何学の構成ですが不思議と温かみがあって、愛おしい雰囲気です。

フェズ刺繍の特徴:表裏が同じ模様

表と裏が同じ模様ってどういうこと?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

フェズ刺繍は綿密に計画のもと作り上げられる、建築のような刺繍だなあと感じます。

裏返しても同じ模様が綺麗に表現できます。

こちらの図案はアタマンチャック中山奈穂美さん著「はじめてのフェズ刺繍」に掲載されているものです。本の詳細は後ほどご紹介します。

柄の作り方が特徴的で、タテ・ヨコ・ナナメの方向で柄が構成されています。ジグザグのラインから柄がどんどん発展していって、複雑に広がっていきます。一筆書きのように、一度通った線は二度と通りません。裏も同様な動きをするので、表も裏もどちらも美しい仕上がりになります。

なぜこのようなリバーシブルの技法が生まれたのか、とても興味深いですね。

フォークロアな雰囲気がおしゃれ!フェズ刺繍を始めよう

さて、そんな素敵なフェズ刺繍。まさか自分でやることになるなんて、思いもしませんでした。よく行く蔦屋書店で、「はじめてのフェズ刺繍」という本をたまたま見かけたのがきっかけでした。

美大生だった頃に、布と糸と針金で刺繍のような立体のような、そんな作品を作っていました。ほとんど残っていませんでしたが、先日、久しぶりに昔の作品を開けて見たんです。懐かしさとあの時のキラキラな創作意欲を見て、また何か作りたいなあと思った時にその本のことを思い出しました。

それからは結構な勢いで材料を買い揃えて、黙々と刺繍と向き合っています!

フェズ刺繍が学べる、おすすめの本

タイトル:はじめてのフェズ刺繍
著者:アタマンチャック中山奈穂美さん
出版社:誠文堂新光社

フェズ刺繍といったら、もうこの本しかありません!初心者向けに、とても分かりやすく書いてくれています。私は一般的な刺繍すらちゃんとやったことがなかったのですが、それでもすんなりと入り込むことができました。

著者の中山さんはインスタアカウントもあり、DMでの質問に、とても親切に教えてくださいました。本当にありがとうございます。

名古屋を拠点にカルチャースクールも開かれていて、関東でも何箇所か教室があります。いつか受講して、色々お話を伺いたいです。

刺繍の材料:私はこれを買いました

刺繍枠

本でも18cmくらいの刺繍枠がおすすめということだったので、18cmのものを選びました。

使ってみて、確かに大きいのは持ちづらいし生地が歪みやすいのかな、と思いました。小さすぎても一つの柄が枠に収まらないということもありそうです。18cmは中間くらいの大きさかなと思います。

刺繍針

クロスステッチ針22番です。

選ぶ刺繍糸の太さにもよるのかもしれません。25番の刺繍糸を使っていますがちょうど良い感じです。

刺繍糸

刺繍糸のメーカーってたくさんあるんですね。有名どころはD・M・Cでしょうか。色が豊富ですが少しお高め?COSMOというメーカーのものと2種類使って見ていますが、使用感としては差を感じません。好みの色があるかどうかかもしれません。

生地は、クロスステッチ用の生地が使いやすいです。私は練習用に少しだけ買いました。

他にもあると便利な道具や生地の選び方などがあるので、詳しくは本を購入して見てくださいね♪

試しに色々やってみた!

こちらがはじめて一週間、黙々と刺し続けたサンプル集。全て先ほどの本に載っていた図案です。

右上のものがはじめてやった刺繍なのですが、柄が大きくなりすぎてなんじゃこりゃ!ってなりました笑

ステッチの間隔は生地の目の荒さによっても調節したりするのかな?と思います。二色づかいで表現するものもあって、生地の色、糸の色のアイデア次第で様々な印象に仕上がりそうです。個人的には、白い生地に白い糸で刺繍するアイデアが素敵だなと思いました。

フェズ刺繍でクッションカバーをリメイク

さきほどご紹介した「はじめてのフェズ刺繍」に載っている図案を使用させていただき、無地のクッションカバーをリメイクしました。ブラウンの生地にライトベージュの刺繍糸。

インテリアショップの福袋で手に入れたクッションカバーでしたが、無地で味気なくて完全にモブ的クッションでしたが、、、ご覧の通り、とっても素敵に変身しました!!刺繍って偉大。

布目を数えてモチーフを配置したり、そもそも一つ一つの刺繍に時間がかかったり、割とシンプルな柄なはずなのに二週間もかかってしまいました。でも、一筆書きのような柄の作り方が頭を使うし、ひと針ひと針刺していく感じが、精神統一には良いのではないでしょうか。

まさに、この自粛ムードにぴったりな趣味と言えるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

クッションカバーが仕上がって、今はカーテンに挑戦中です。

プリーツのいらないクリップスタイルのカーテンで、お好みの生地と、専用のクリップだけで簡単にできます。

次はカーテンの作り方と、刺繍の様子をお届けできたらと考えています♪

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この記事を書いた人

インテリアコーディネーター/テキスタイルデザイナー。多摩美術大学卒、インテリアとテキスタイル関係の職歴があり、インテリアコーディネーター資格保有。日々の暮らしの充実、理想のインテリアの追求を生きがいにしています。

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