美しき中庭のある邸宅
モロッコインテリアに惹かれる理由を辿って行くと、必ず行き着く場所があります。
それが、「リヤド(Riad)」。
みなさんはリアドってご存知ですか?モロッコの代表的な宿泊施設の形態なのですが、とにかく美しくて、訪れたときは本当にこんなところに泊まれるのかと感動しました。
リヤドは、外からは想像もできないほど、内側に美しさと静けさを秘めた、モロッコ伝統の邸宅です。
華やかな装飾の奥にあるのは、実はとても理にかなった、穏やかな暮らしのかたち。
今回は、モロッコインテリアの原点とも言える「リヤド」をご紹介します。
リヤドとは?
モロッコ伝統建築に息づく暮らしの知恵
リヤドとは、モロッコの旧市街・メディナに多く見られる中庭を中心に構成された伝統的な邸宅建築です。
もともとは商人や富裕層の住まいとして建てられ、現在ではリヤドホテルやゲストハウスとして再生されているものも多く、世界中の人々を魅了し続けています。
外に向かって開くのではなく、全てを内側に向けて作られていること。
それが、リヤドという建築の大きな特徴です。
リヤド最大の特徴|中庭(パティオ)を中心とした建築
リヤドの中心にあるのが、パティオ。
吹き抜けの空間には、植物、水、光が集められ、家の中に自然のリズムをもたらします。
強い日差しをやわらかく遮り、風を通し、音を静める。
この中庭は、モロッコの気候と暮らしから生まれた知恵そのものです。
モロッコの邸宅「リヤド」が今も愛される理由
植物と水に包まれる、中庭のある暮らし
リヤドの中庭に植えられたグリーンは、単なる装飾ではありません。
ヤシやオレンジの木、ブーゲンビリアなどが空間に影を落とし、空気を潤します。
なにもしない時間さえ、心地よく感じられる。
そんな余白が、リヤドの魅力です。
職人技が光るモロッコのモザイクタイル(ゼリージュ)
リヤドを象徴する存在のひとつが、ゼリージュと呼ばれるモロッコのモザイクタイル。
全て手作業でつくられ、完璧に揃いすぎないからこそ、空気に温度を与えてくれます。
床、壁、噴水周り。
どこを切り取っても、絵になる美しさです。
ベルベル人の手仕事がつくる、やわらかな空気感
石やタイルといった硬質な素材に、そっと寄り添うのが、ベルベル人の手織りラグ。
素朴な幾何学模様と、ウールの柔らかさが、空間をやさしく中和します。
整えすぎないこと。それも、モロッコインテリアの美学です。
夜のリヤド|ランタンが描く光と影のインテリア
夜になると、リヤドは静かに表情を変えます。
ランタンから漏れる光が、壁や床に影を描き、昼とはまったく違う空気を生み出します。
明るさではなく、陰影を楽しむ。
それが、モロッコの照明文化なのだと感じます。
まとめ|リヤドに学ぶ、静かで贅沢なモロッコインテリア
リヤドが教えてくれるのは、派手さではなく、内側の豊かさ。
自然、手仕事、光と影。
それらが重なり合い、心をそっとほどいてくれる空間です。
モロッコインテリアを取り入れるとき、ぜひ「リヤド」という視点から、暮らしを見つめなおしてみてください♪



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